最近の白内障手術では、患者様のニーズや手術後のクオリティーオブライフ(QOL)の向上が重要視されています。これは、患者様の仕事や日常生活に合わせて、手術法や眼内レンズ(多焦点レンズや乱視矯正タイプ)を選び、手術後に快適な生活を送っていただくことを目指していくことです。
近年、フェムトセカンドレーザーは、屈折矯正手術(LASIK)や角膜移植に利用され、この技術を白内障手術に応用し、従来の医師の手による手術からフェムトセカンドレーザーを用いて白内障で濁った水晶体を切開する新しい方法がアメリカを中心に広まり、当院でも2013年に導入致しました。
フェムトセカンドレーザーを使用した白内障手術は、水晶体嚢の前面を正円に切除する事が可能で、眼内レンズを水晶体嚢の中心に移植することができ、レンズの偏位や傾きを最小限にする事ができます。
また、超音波手術での使用エネルギーを大幅に低減する事ができ、眼の負担が少ない方法です。核が硬く、白内障手術が難しいと言われた方でも手術が可能になります。
適している方
様々な分野で日々目覚ましい進化を遂げるレーザー技術は眼科領域においても応用されています。当院では2013年に日本でいち早くフェムトセカンドレーザー白内障手術装置を導入して以来、レーザー技術を駆使し、患者様に優しい医療の提供に努めてきました。
日本にも世界と同じ医療を導入したいと考え、新たにナノレーザー白内障手術を始めました。
従来の白内障手術では水晶体を砕く際に超音波を使用しますが、超音波に代わりレーザーで行うことにより、目に与えるダメージを抑えることが可能となりました。
更に当院ではフェムトセカンドレーザーとナノレーザー白内障手術機器の併用で、オールレーザー白内障手術をすることができるようになりました。